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黒水牛印鑑の2つのデメリット|買うなら天然黒水牛芯持ち染めなし

数ある角牙などの動物系素材の中で象牙とともに高い人気を誇るのが黒水牛です。
黒水牛は印鑑性能がとても優れている上に、価格も高すぎず安すぎずと絶妙なバランスの取れた印材です。動物系印鑑の購入を考えたことのある方なら間違いなく候補に挙がっているはずです。

黒水牛印鑑の2つのデメリット

コストパフォーマンスに優れ、人気の高い黒水牛印鑑ですが、残念ながら良い点ばかりというわけではありません。何でもそうですが、メリットがあればデメリットもあります。
黒水牛印鑑は主に2つの点がデメリットとして挙げられます。

1.乾燥によるひび割れ

2.虫食いによる破損

の2点です。それぞれ解説する前にそもそも黒水牛の素材とは具体的にどんなものなのかご存知でしょうか。

黒水牛の角は骨ではない

印鑑の素材として使われるのは黒水牛の角(つの)の部分です。角はとても硬そうなので骨のようなものかなとイメージするかもしれませんが、そうではありません。

同じ動物系の素材である象牙と同じようなものと思っている方もいるでしょう。しかし、それとも全くの別物です。

象牙印鑑で使われているのは象の牙(きば)です。牙は歯ですからカルシウムを主成分としていて骨に近いものです。一方、黒水牛の角の主成分はタンパク質です。実は角は皮膚(ひふ)が固くなったもので、人間でいうと爪に近いものなのです。

デメリットは角の成分に起因

角の成分について説明しましたが、それがどうした?と思われたかもしれません。
実は主成分がタンパク質であることがデメリットの要因となってしまっているのです。

タンパク質は乾燥や急な温度変化に弱く、歪んだりひどいときにはヒビが入ってしまうことがあります。

また、服が虫に食われることがあるように、黒水牛素材も虫食いの被害を受けることがあります。大事にタンスにしまっていて、いざ使おうと思ったら虫にかじられて欠けていたなんてことが起こり得るのです。

適切な保管でデメリットは克服できる

ヒビ割れや虫食いと聞いて、黒水牛はあまり良くないかもと思ってしまったかもしれません。でも大丈夫です。保管するときにちょっとだけ工夫するだけでこれらのデメリットを克服することができます。

・使用後は朱肉をよく拭き取る
朱肉が印面に残ったままの状態で放置すると劣化してしまうのでしっかり拭き取るようにしましょう。

・印鑑ケースに入れて保管
印鑑をそのままの状態で置いておくと虫食いの危険性が高くなります。必ず専用の印鑑ケースを用意してその中に入れて保管するようにしましょう。

この2つを守るだけでも保管状態は良くなりますが、それでも不安ならばもっと効果的な方法があります。

・植物性油を塗る
オリーブオイルや椿油などの植物性油を布などに少し染み込ませ、軽く塗ってあげることで乾燥を防止することができます。めったに使わないならば年に1回程度でも塗る機会をつくりましょう。それだけでも効果は期待できます。

・防虫剤を置く
衣料用の防虫剤を近くに置いておくと虫食いの対策になります。匂いが気になるなど防虫剤を使うのが嫌ならば、新聞紙を巻いてあげるとインクに防虫効果があるので虫食いを抑えることができます。

 

デメリットを上回る見栄えと印鑑性能

ここまではデメリットばかり見てきましたが、黒水牛にはそれを上回るメリットがたくさんあります。

  • 高級感のある質感
  • 固いだけでなく粘りのある耐久性
  • 朱肉と馴染みやすく美しい印影
  • 重すぎず軽すぎないちょうどよい重量
  • 高価すぎず安すぎず適度な価格
  • 誰もが知っている知名度

短所はどんな素材にも存在します。黒水牛のデメリットはちょっと手をかけてあげるだけで克服できるものですし、メリットを考えると数ある印材の中でもトップクラスのおすすめ素材であることには変わりありません。

デメリットを減らす黒水牛印鑑の選び方

黒水牛素材といっても粗悪なものから高品質なものまでその質はまちまちです。購入するときに粗悪品を掴まないようにすれば、乾燥による歪などの被害に合う確率はぐっと下がります。

角の芯を含む印材『芯持ち』

黒水牛の角は大きく湾曲しており、その内部には空洞部分があります。印鑑の素材として使われるのは先端近くにある中身の詰まった部分の中でも比較的湾曲の少ない場所です。

角の中心付近には芯と言われる細い筋が通っています。この芯に近い部分は密度が高く丈夫な部位になります。芯を含んで切り取られたものは『芯持ち』と呼ばれ、質の高い印鑑となります。

黒水牛を選ぶときにまずはこの『芯持ち』であることが最低条件と思ってください。

黒色染料を使わない『染なし』

黒水牛印鑑の黒色は作られた黒色

おそらく黒水牛印鑑は真っ黒なイメージを持っていると思います。実際に売られているものはほとんどが真っ黒です。黒水牛なんだから当たり前と思われるかもしれませんが、実はあの真っ黒な色は染料で染められた黒なのです。

実際の黒水牛の角は確かに黒ではあるのですが、真っ黒ではありません。淡い色が混じっていたり縞模様があったりします。黒水牛印鑑には人工的に黒で染めていないものも販売されています。これは『染なし』と呼ばれ、黒水牛印鑑の中で最上級のものとされています。

染めて粗を隠していても分からない

前述した芯持ちのものでも品質には個体差があります。見た目の模様だけでなく、素材の密度、筋の入り具合、歪み等もそれぞれ違います。天然素材ですからそれは仕方がないことです。しかし、品質の比較的良いものもボーダーラインギリギリのものも真っ黒に染めてしまえば見た目で判断するのは困難になります。品質は買って使ってみなければわからないというのが正直なところです。

一方、『染なし』のものは元素材の粗を隠すことができません。要するに質の良いものしか『染めなし』として販売することができないのです。染められたものよりも染めなしを選ぶほうが高品質である可能性が高いというわけです。

もちろん染ありのものが全て低品質というわけではありませんが、素人が品質をチェックしようと思ってもそんな簡単にできるものではありません。ハズレを引かないようにするためにも『染めなし』をおすすめします。

品質の高いものを手に入れることができれば変形やヒビ割れ、欠けなどが発生する確率はぐんと下がります。予算が許すのであれば高品質な『芯持ち染めなし』を選ぶことをおすすめします。

 

動物の角素材は風水や開運の点でどうなのか?運気に影響するの?

「角や牙など死んだ動物のものは運気が悪くなる」

そんなふうに言われる方もいるようです。黒水牛はとても人気のある素材ですので、もの凄く多くの方々が使っています。ではその方たちは皆、良くないことが起きているのでしょうか?そんなことはないと思いませんか。

どうしても心配ならば他の素材を選びましょう。ただ、角牙系以外だとメジャーなのは木製ですが、それも考え方によっては死んでしまった枯れ木です。

石製や金属製なども良いでしょうが、「石や金属は生のエネルギーを持っていなくて駄目だ。命ある素材を使うべき。」なんて声もあります。あれ?こうなると何が正しくて何が駄目なのかわかりませんね。

科学的ではないことなので、これ以上申し上げても仕方がないことですが、要は気持ちの持ちようです。元の命に感謝して、手にした印章を大事に末永く使い続けることこそが開運へと繋がるのかもしれません。

黒水牛印鑑を取り扱っている主要通販サイト

  • はんこプレミアム
    業者間価格で高品質印鑑を提供
    取り扱っている黒水牛商品は個人用では『黒水牛(極上)』『天然黒水牛 (染無し)』『丹入り天然黒水牛』の3種類(いずれも芯持ち)です。法人用は芯持ち染無しの1種類のみとなります。
  • はんこの激安通販店 Yinkan.com
    はんこプレミアム2号店
    はんこプレミアム株式会社が複数運営している印鑑通販サイトの2号店です。個人用では『黒水牛 芯持ち極上』『丹入り天然黒水牛』『天然黒水牛 染無し芯持ち』の3種類を販売しています。法人用の印鑑で取り扱いがある黒水牛は全て染無しのものです。
  • はんこdeハンコ
    印材の卸販売から印鑑彫刻機の製造販売まで手掛ける(株)ウィズアスが運営
    取り扱っている黒水牛印鑑は個人用、法人用とも『黒水牛 染 芯持』と『黒水牛 特上』の2種類です。残念ながら染め無し素材は取り扱っていません。
  • 平安堂
    関東で60店以上の実店舗を展開する印鑑専門店
    取り扱っている黒水牛商品は『黒水牛』『本漆高級黒水牛』『黒水牛蒔絵 弓矢八幡』『ハートの印(黒水牛)』です。『黒水牛』には「染無し」とは表示されていませんが、説明文に「無着色の天然素材」と書かれているので染無しであるようです。

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