【子供印鑑】子供の銀行口座開設には専用の銀行印を作るべき
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子供の銀行口座開設、印鑑はどうするべきか
赤ちゃんが産まれて出産祝いを頂いたときに「この子のお金を管理しなくちゃ!」と子供名義で銀行口座を開設しようと考える方も多いのではないでしょうか。
産まれてすぐではなくても大きくなってお年玉などを貰うようになって作ろうと考えている方も多いはずです。
銀行印を使いまわすデメリット
いざ子供名義の口座を開設しようとしたときに必ず必要になってくるのが銀行届出印です。多くの方が既に使っている印鑑を使いまわそうと考えてしまうようですが、それはちょっと待って下さい。銀行印を使いまわすのはデメリットが多くあります。
- 将来的に子供に渡すときに改印の必要がある
いずれお子様が成長されたときに通帳と印鑑を渡す時が来ます。その時になって慌てて新しい印鑑を購入し、銀行で改印の手続きをする必要があります。無駄な二度手間です。 - 印鑑を無くしたり破損してしまったときに復数の手続きが必要になる
印鑑は壊れやすいものです。もしも欠けたり紛失したりすると復数口座の届出印を改印する手間が掛かってしまいます。 - 親の銀行印を使いまわすことで親がもしものときに親の資産とされる可能性
子供のお金として管理しているつもりが子供名義でも届出印が同じものである場合親の資産とみなされることがあります。子供の為に貯めていたはずのお金がそのまま子供のものとはみなされなくなることがあります。 - 金融機関の「名寄せ」の対象になる恐れ
銀行が破綻してしまった時に複数口座をまとめて一つにされる「名寄せ」の対象になる可能性があります。そうなると金額によっては預金の一部が戻ってこない恐れがあります。
これらのデメリットを考えると子供の銀行口座を作るときは使いまわさずに専用の銀行印を作成するべきです。
子供用の銀行印はどんなものを作れば良い?
子供用とは言っても特別に子供はこうでなければならないということはありません。基本的には大人の印鑑と同じです。
しかし、子供らしいかわいいものを作りたいと思う方もいるでしょうし、大人になっても使い続けられるしっかりしたものを作りたいと考えている方もいるでしょう。
ではどんな感じのものを選べばよいでしょうか。二つのケースに分けて考えてみましょう。
子供のお金を管理することだけが目的の場合
あくまで成長して独り立ちするまでの間に子供のお金を分けて管理するだけならば
- 区別がつきやすいように持っていない素材で
子供の印鑑であることが一目で分かるように親御さんが持っているものとは違った素材を選びましょう。 - 子供用らしくキャラクター図柄やかわいいデザインのもの
キティちゃんやマイメロなどのサンリオキャラクター図柄や花柄などのかわいいデザインが施されたものもあります。 - あまり高価すぎないものを選ぶ
子供の間だけ使うのであれば高価な高級素材を選ぶよりも程々の価格で扱いやすいものを選ぶ方が良いでしょう。
大人になったときに通帳と印鑑を渡すつもりなら
子供さんが将来大人になっても使い続けることが前提ならば
- 大人の銀行印と同等のものを作る
社会に出て他人に見られても恥ずかしくないようなしっかりとした素材を選びましょう。 - 一生ものとして使える高級印材
予算が許されるのであれば一生使い続けられるような丈夫なもの、たとえばチタン印鑑などを選びましょう。 - 長男ならば跡継ぎにふさわしい家紋入り
家紋が描かれた印鑑もあります。家を継いでもらうつもりなら家紋入り印鑑を作るのも良いでしょう。
子供印鑑の印材選び
印鑑を作るときにまず最初に決めなければならないのが素材です。印鑑の価格はこの素材選びで大きく変わってきます。予算も考えながらどれを選ぶのが良いかじっくり考えましょう。
印鑑素材の種類を大きく分けると次のようになります。
- 木製
柘(つげ)やヒノキなどの木材から作られる素材で種類も多く、比較的安価。 - 角・牙などの動物系
象牙や黒水牛などの有名なものからカバ、シャコ貝、マッコウクジラ、マンモスなど珍しいものも。 - 金属
最近人気の高いチタンをはじめ、アルミ、シルバーなど。 - 石
クリスタルや翡翠(ひすい)、メノウなど多くのパワーストーンが印材として利用されています。 - プラスチック系
ポリエステル樹脂やアクリル樹脂などで作られたもの。キャラクターものや図柄があるデザイン印鑑などでよく使われます。おすすめの印材をピックアップ!
おすすめ印材ピックアップ
大人になっても使い続けるなら
大人になっても使い続けることが前提ならば長持ちするしっかりとした素材を選びましょう。
彩樺(さいか)
木製の印鑑なら木目模様が綺麗な彩樺がおすすめです。北方寒冷地の真樺を特殊加工することにより一般的な木製印材よりも耐久性が高く伸縮やひび割れに強く仕上げられています。赤色の赤彩樺(アグニ)や黒色の黒彩樺(玄武)などもあり、男の子にも女の子にも使える素材です。
象牙
動物の角や牙などの印材ではダントツで象牙をおすすめします。ワシントン条約で取引が制限されているため希少性が高く価格も高いのですが、印材としての性能は抜群です。最近は象牙取引に対する諸外国の圧力が高まっていて、いつ販売中止になってもおかしくない状況です。実際に取り扱いをやめるショップが増えており、今後益々貴重な素材となることは間違いありません。購入するなら今です。
チタン
金属製の印鑑というとあまり馴染みがないかもしれませんが、今日ではチタン製の印鑑は人気が高くなっておりショップでも販売に力を入れている所が多くなっています。チタンは朱肉との相性が非常に良く、とても丈夫で欠けにくいのが特徴です。メンテナンスがどの素材よりも簡単なのも人気の理由の一つです。カラフルなものや宝石が埋め込まれたものもあり、女の子でも違和感なく使えます。
ここでは数ある印鑑素材の中から3点のみピックアップしましたが、他にも優れた素材はたくさんあります。上記3点がしっくりこないと思われる方は他の素材も見比べてピンとくるものを一つ選んでみましょう。
子供の間だけ使うなら
子供の間だけ親御さんが管理するのであればあまり高すぎず、区別のつきやすいものを選ぶと良いでしょう。
こども向けデザインはんこ
和柄やパステルカラー印鑑などなど豊富な種類のデザイン印鑑が販売されています。子供の印鑑とすぐにわかるカワイイデザイン印鑑です。
サンリオキャラクター印鑑
おなじみのキティちゃんやマイメロディなどのサンリオキャラクターがデザインされたカワイイ印鑑です。
蒔絵印鑑・開運シリーズ
縁起物がデザインされた開運蒔絵印鑑。龍や鳳凰など力強い絵柄が描かれているものもあり、男の子におすすめです。
子供印鑑の大きさは?銀行印に向いているサイズ選び
印材が決まったらサイズを決めていきましょう。ただし、素材選びのときにデザインはんこ等を選んだ場合はサイズは固定となるのでこの項目は読み飛ばしてください。
印材とそのサイズが決まれば印鑑の価格はほぼ決まります。
銀行印用で各ショップが推奨しているサイズは直径が男性向けは13.5mm~15.0mm、女性向けは12.0mm~13.5mmです。
お子さんが将来使うことを考えるとこのサイズから選ぶのが良いでしょう。印鑑の長さは一般的に選択できませんのでショップが用意しているもので大丈夫です。
サイズを選ぶときに一つ注意すべき点は彫る文字数、および漢字の複雑さを考慮することです。
特にフルネームで入れるときなどは名前の文字数が多い場合はサイズが小さすぎると彫ることが出来ない場合があるので注意してください。
画数の多い複雑な漢字が使われている場合も大きめのサイズを選ぶようにしましょう。
子供印鑑の書体選び
サイズが決まればあとは書体選びです。お子さんの銀行印におすすめのものをいくつか紹介します。
吉相体(きっそうたい)(別名:印相体、八方体)
銀行印の書体によく選ばれるのがこの書体です。篆書体を元によりデザイン性を高められた書体で八方に広がる様は末広がりで縁起が良いとされています。また、崩された文字は偽造防止の効果も高いとされます。欠点は文字が判別しにくいという点です。
篆書体(てんしょたい)
古印体(こいんたい)
すぐに誰のものか分かる書体が良いならば古印体がおすすめです。